オタクのあそぶんがく

140の枠を超えて

2020年秋アニメのかんそうぶん

※ネタバレを含みます。ご注意ください!

 

今期私が最後まで視聴したアニメは以下の通りである。

安達としまむら

・おちこぼれフルーツタルト

・くまクマ熊ベアー

ご注文はうさぎですか?BLOOM

トニカクカワイイ

魔王城でおやすみ

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

けいおん!

 

もう2020年終わったってマジ!?!?!?

 

今期は個人的に豊作だったっす。女の子が可愛くて頭使わないアニメ、サイコー!w

12月入ってからは卒論の執筆でアニメを観なくなってしまった上に論文提出後はapexにドハマりしていたため、全部観終わるのが遅くなっちまいました。許すまじ…

お気持ち感想を書くのに夢中になったのと、卒論で長文慣れしたせいでめっちゃ長くなりました。ごめんね

↑卒論もこんな感じでスイスイ書けよ

↑うるせえ

 

※流石に感想が長いので、簡易版の感想文を別で設けます。

mikan0911.hatenablog.com

 

 

 

安達としまむら

女の子が脳死でイチャイチャするタイプの百合とは異なる、なんていうか…「重い百合」という表現をしておこう。そんな感じの百合作品。一見何を言っているかわからない思わせぶり(?)なセリフやどこかぼんやりとした空気など、個人的には雰囲気アニメだったようにも感じる。ヤシロちゃんが何者だったのかアニメではわからないままだったし(最初は百合の化身とか、無意識のうちに二人を近づける形而上学的なものとか思っていた)。

正直にいえば、安達がしまむらを意識し始め、仲良くなろうと迷走する中盤辺りは、なんというか恋愛に不慣れな過去の自分(現在は慣れているとかいう訳でもない、まあ嫁はいるけど)を見ているようで非常に苦しかった。その点、しまむらに焦点が当てられたシーンは何不自由なく観ることができた。自分も安達クラスの美少女だったら、まだなんとかなっていたのだろうか…

ただ安達のキャラデザがとても良かったから中盤戦を乗り切れたし、やっぱり女の子同士がイチャついているのを側から見るのは最高ですな(百合大好きおじさん女子小学生)。日野ちゃん達のデコチューやら入浴やらも昇天しながら観ていたし、ヤシロちゃんと妹ちゃんのお泊りシーンも涙なしでは観れなかった。まあ、ただ、これくらいしっかり過程を描くタイプの百合作品は、年に一回程度で充分かなと個人的には思う。

 

・おちこぼれフルーツタルト

脳死で観られるギャグ寄りの作品。ごちうさの陰に隠れてしまっているが、安心と信頼のきらら枠である。脳死で観たため、細かいことは憶えていない(←おい)。

いやね、ロコ先輩とはゆちゃんとへもちゃんが可愛かったね(毎度恒例の好きなキャラコーナー)。芸歴が長くお姉さんぶろうとしながらも、メンタルが死ぬと仁菜ちゃんに甘えに行く辺りがね、もうね、マジでね、ロコ先輩最高だと思う。一家に一台欲しい。余談だが、ブロッコリーの歌を口ずさみながら調理したら、苦手だったブロッコリーを美味しく食べられるようになりましたただし炒め物に限る、茹でただけのものは厳しい。みんな何かしら変態さんだったり、衣乃ちゃんのトイレ事情をわざわざ丁寧に描写したりと、アイドルものなのに上品ではない空気が漂っていたが…変態な女の子ってそそられません?私そういうの結構好きなんだなってこの作品観て思いました。はい。

声豚見習いなので声優さんにも触れると、まず衣乃ちゃんは「(売れない)アイドルになりたての、一生懸命頑張ろうとしている女の子」感が強い声で、役に非常に合っていた。新田さんはくまクマでも登場していたが、なんとなく雰囲気が似ている役を演じていたため、こういった役に適した声の方なのかもしれない。あと特徴的だったのはへもちゃんの声で、バグレベルの脳トロボイスを浴びられて毎回にっこりしていた。ただ、この作品は主役級5人とも高めのトーンで喋っていた(シャニで灯織を演じている近藤さんも、スロスタの花名ちゃん寄りの声で演じていた)ため、わちゃわちゃしているシーンでなんか声がキンキンしているような印象を受けた。普段は誰かしら低めのトーンだったり、声の中に低音が混ざっていたりすることが多いため、このような感想を抱いたのだと思う。

 

・くまクマ熊ベアー

今期の覇権アニメ。内容が程よく薄く、可愛いロリっ娘がたくさん登場し、百合を見せつけてくる。なんて良いアニメなのだろうか。1話は見なくて良いけど

内容はユナがチート級の能力を手にして好きに暮らす「俺TUEEE」系だが、物語に平和をもたらすための措置なので正直そんなのはどうでも良い。解決手段に突っ込みどころが多い(都市への卵の貿易路を潰して大丈夫か、孤児院の子どもに飲食店での労働を課して良いのか、等)のはご愛嬌だろう。作品としては不穏と癒しを両立させたかったらしいが、「不穏の果ての癒しを優先することで不穏要素は薄れる」というのが結果だろうか。個人的には不穏じゃない方が嬉しいので助かった。ちなみに物語との関係性が薄い1話は別に見なくて良い。

そんでね、いやね、もうね、フィナちゃんが可愛すぎた。シュリちゃんのお世話をしながら解体の仕事に勤しむしっかり者の姉の側面と、ユナに甘えたかったり新しいものを見てはしゃいだりする年相応の子どもっぽい側面とを併せ持つなんてそんな素晴らしいキャラクターがいて良いものだろうか。内面寂しがりなしっかり者のロリが何より好き(美柑もざっくり言えばそんな感じ)な私が気に入らないはずがない。他に登場するロリっ娘たちが軒並み子どもっぽいのも、フィナちゃんのお姉ちゃんっぽさを醸し出している。そんなフィナちゃんが一番可愛いのは、5話の最終シーン、フィナちゃんに甘えるユナの頭を撫でてあげる場面である。メンタルが疲れたユナの行動を肯定し、優しい声で甘えさせてくれるその姿は、人類誰もが夢見たロリママそのものである。ぼくもロリママにぜんこうていされたい(幼児退行)。

こんな感じでフィナちゃんを推していたせいか、12話はかなり心が痛かった。しっかり者とは言え、フィナちゃんはまだ甘えたがりの子ども(しかも母がかつて病気がちだったことから、周囲の大人に思いっきり甘えることができない)であり、また自分の感情を抑圧してしまう(ここにも彼女のかつての家庭事情が絡んでいるのだろう)ため、甘え先であるユナに放って置かれてしまうとどんどん感情を押さえつけてしまうのである。だから最後に思いっきりユナに抱きついたシーンではおじさんボロボロ泣いちゃった。後ろでフィナちゃんが歌う特殊EDが聴こえて、私の涙腺は簡単に決壊してしまった。もうフィナちゃん可愛すぎてつらい。生まれ変わったらくまきゅうかくまゆるに転生したい。ちなみにフィナちゃんが出ない1話は見なくて良い。

OPにも触れておきたい。和氣あず未さんの声がいいのは言うまでもないが、歌詞が凄まじく良い。『壊れそうなくらい微かな君のココロ』や『立ち止まると聞こえるような気がした小さな君の声が』など、よく見るとユナ→フィナとフィナ→ユナの双方向の矢印が浮かび上がってくる。ユナが12話で話したように、彼女は異世界での生活に執着するものを持つ予定ではなかったが、フィナと出会ったことで世界が広がり、守るべき大切なものを見つけたのである。ユナもフィナも互いを信頼しており、また互いに自身の内面の弱い部分(固定観念と感情をむき出しにして領主に根拠なくキレたり寂しがるフィナの感情に気づかなかったりする辺り、ユナは完全な「無敵」の主人公としては描かれていない)を見せあったりと、二人の関係性はOPの歌詞とリンクしているように思われる。軽い共依存に陥っていて欲しいなとか良からぬ妄想を抱いているとかいうのはまた別のお話。そんなフィナちゃんが出てこない1話は、やっぱり見なくて良い。

怪文書になってしまったが、非常に楽しめる作品であった。もっとたくさん語れる気がする。最後になるが、1話はマジで見なくて良い2話から見よう

 

ご注文はうさぎですか?BLOOM

チノちゃんの成長に焦点が当てられていたせいか、今までの10倍くらいチノちゃんが可愛かった気がする。まあ一番可愛いのはココアちゃんなんですけど

どう考えても中学生に見えないチマメ隊が、高校進学を意識して少しずつお姉さんっぽくなっていくのがなんか泣けた。「みんな大きくなったね…」と親戚のおじさんお兄さん目線で見守ってました、はい。そんなチノちゃんを一番近くで見守っていた「お姉ちゃん」のココアちゃんも、ポンコツさを残しながらチノちゃんの成長と並走するようにどこかお姉さんっぽさを増したような気がした。

そんな感じで脳死で観れる可愛いアニメから一歩逸れた1クールに仕上がったが、それだけに最終話の構成に若干の物足りなさを覚えた。登場キャラを揃えたかった点はわからなくはないし、チノちゃんが外の世界に踏み出す勇気をくれたココアちゃんに感謝の意を伝えるシーンを最後に設けたのは正解だと思うが、わざわざ最終話でココア母とチノ母の接点を初出しした点や、EDの前後をどこか噛み合ってないシーンで繋げた(ラビットハウスに向かって走り出した直後なのか後日談なのかわからない)点など、細かい部分に惜しさを感じた。

とはいえ、癒し要素は今まで通り高いレベルを保っていたし、8話のリゼさんがやたらと可愛くて推せるし、隙あらば真手リンさんが登場して準レギュラー面してきて面白いし、たまに涙腺を攻める展開を持ってくるしで、作品としての出来は非常に良かったと思う。画面の前で無限にブヒってたので、やはりごちうさはソロ視聴に限る。卒業旅行編(劇場版?)、待ってますね。

 

トニカクカワイイ

原作で読んだ通り、甘ったるい夫婦生活を延々と見せられましたね。こういう、『既にデキている男女のイチャラブ』を見るのは特に苦でなく、むしろ自分もデキている側(審議不要)なので微笑ましい。いや微笑むってよりニチャついてた訳ですけども…

大好きな声優さんであるところの(俺の)鬼頭明里さんがヒロイン役をしていたこともあってか、司さんの甘々イチャイチャぶりがとてもよかったです(こなみ)。甘いだけでなく、旦那のいいところ悪いところをちゃんと見ているってのがとてもよかったです(二度目)。ちょいちょい結婚に即したガチっぽい話が混じっている点も気に入った。

つっても、一番可愛いのは有栖川要なんですけどね。私も小バカにされたいっす。距離感が絶妙に近い女の子っていいよね(なお筆者は女の子といい感じの距離感を保てた記憶が大変薄い)。ただ風呂屋の娘だからって息子の観察をするのだけはやめてください、私がお嫁に行けなくなっちゃいます。声のせいで何度か『上野さんは不器用』を観たくなった…まあでも二回も観なくていい作品なので…

 

魔王城でおやすみ

頭を使わないで観れる今期の神アニメ。中身が薄くて、でもしょーもなくてゲラゲラ笑える、素晴らしいね。

拉致されたはずのスヤリス姫が好き勝手振る舞う様と、拉致しておきながらも「人質だから」「寝ているから」と姫に手を下せない魔王、振り回されながらも姫を大事に見守る魔王城のモンスター達、そしてもふもふ可愛いでびあくまさん。魔王城の雰囲気がとても温かい。ちなみにモブ達の中では、フランケンさんのキャラが好きです。

姫が当たり前のように脱獄&城中を散策できるほどのザル警備、姫にボロボロにされても復活するモンスター達、度重なるボスキャラ達の会議、おそらく勇者より強い姫など、「そうはならんやろ」と言いたくなるようなくっっっっっだらない笑いが非常に多く、最後まで楽しく観れた。どんなトンデモアイデアで姫が眠りに就くか毎回ワクワクした。後半は身近な手段を使い果たしたせいか、アイデアが少々ぶっ飛んでいたようには感じたが、許容範囲だろう。

本編の面白さがしっかりしていながら、もうOP(初回から強くときめいた)の強い中毒性だけでもこの作品は高評価に値する。わちゃわちゃ騒がしくアニメーションが動くOP結構好きなんす。EDも耳に残りやすく、双方をカラオケで歌うまでそう長い時間はかからなかった。安心と信頼の動画工房さんが制作に携わったおかげで、終始作画が綺麗に安定していたのも、作品から漂う「安心感」を作る大きな要因となってくれたに違いない。ありがとう、動画工房さん。わたてん2期(未発表)とウザメイド2期(未発表)も、どうかよろしくお願いいたします。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

いやー、百合アニメでしたね。バラバラな個々のアイドルがバラバラに自分を表現しながら同じ目標に向かって突き進む、今までのラブライブの雰囲気を残しつつも別の作品として観れる、そんなアニメだったと思う。

これまた語りだすと止まらなくなりそうなので控えめな感想になるが、各話で個々の個性や成長物語、そして何より全員の強いソロ曲を盛り込めた点が何より良かった。虹ヶ咲は大して推していなかったが、各アイドルにしっかり焦点を合わせてくれたおかげで、もうちょっと真剣に虹ヶ咲に向き合おうかなという気持ちになった。6話7話は泣きアニメです。各話で侑ちゃんが各アイドルをしっかり口説きながら成長させつつ(かすみ・せつ菜・エマ辺りは凄かったね)、でも一番気にかけているのはぽむちゃん(侑ちゃん家での例のシーンやばかったね)で、そして最後は自分の向かう先を見つけるという構成も上手かった。EDの歌詞「さあこれからはそれぞれの地図」とリンクしており、作品としての完成度が純粋に高かったと思う。なあ…サンシャインさんにも強いソロ曲をあげれば……まだ間に合う…よな……?

キャラで言えば中須かすみが一番可愛い(異論は認めない)が、スクフェス時代から推していた近江彼方さん(CV. 俺の鬼頭明里さん)に加え、りなりーとせつ菜さん、しずくちゃんも推せるやんけ!と思えるようになった。あとスクフェスの一般生(モブ子ちゃん)たちが最終話で一気に登場したのが非常に胸熱で嬉しかった。篠宮あきるちゃん可愛い

口が裂けても言えないですが、内容で言えば虹ヶ咲が覇権じゃないかと思っています。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

後輩邸で開かれた上映会にて。みんな口を揃えて良い作品だったと評価するので気になっていた作品だったが、確かに良い作品だった(こなみ)。映像の美しさが有名な作品だが、全体を通して手抜きすることなくあのレベルで描かれており、なんかもう訳がわからなかった。

誰かの死とメッセージが絡んだ物語に大変弱い(昔『天国からの手紙』観るたびにボロッボロ泣いていた)ので、毎度なんとなく展開を読みながらも瞳を潤ませていた。乾きがちな目に涙が滲みて余計に泣いた。『誰かの死』を自然に描き、『手紙』という伝達手段をメインにするために、舞台となる時代を少し前あたりの戦争期に設定したのだろう。ストーリー構成も、「主要キャラの掘り下げ→仕事の経験積み→過去との絡み→悲しみを乗り越える姿」と綺麗に纏まっており、流れが掴みやすかった。まあ正直無限列車編はよくわからなかったが

作品を観る前はヴァイオレットさんを『手紙を書くために魔改造された可哀想な女性』だと思っており、想像よりは彼女の境遇がいくらかマシで安堵した。戦闘兵器として幼少期を過ごした彼女(手紙を代筆する職が自動手記『人形』なのも、彼女の機械っぽさを助長しているように感じる)が、手紙とそこに込められた想いに触れることで感情を覚えていく度にまた泣いていた。

 

けいおん!

原作は遥か昔(平安時代くらい)から持っていたが、なんと実はアニメ版を観るのはこれが初めてである。公言したら過激派オタクに消されるので内緒です。

まあなので内容の感想よりは、原作との比較がメインになるね。序盤は原作を文字通りなぞるような感じで、キャラの構図や場面の雰囲気に多少の変更点がありながらも、セリフがほとんどそのまま使われていた点に驚いた。テンポもゆったりめで、1巻の内容だけで1クール保つのではないかと思ったほどだった。そんなことはなかった。

後半は物語のテンポが上がり、特にあずにゃんが加入する辺りからは時系列の変更やエピソードの削除・追加など、積極的な調整が見えるようになった。原作で何度か登場していたテスト関連の話(唯の赤点がうんたら)がアニメには一切登場しなかった点は非常に興味深い。

キャラに関しては、唯ちゃんが原作より遥かにぽわっぽわしてて可愛かった。やっぱ豊崎愛生さんなんだよなあ。あと、あずにゃんに動きと声がついたからか、原作の1億倍くらい可愛かった(原作版も可愛いのは言うまでもない)。澪さん(実は結構推せる)はイメージ通り、律は声がついたことで幾らか推せるようになったかもしれない。紬はイメージよりも声がしっかりしており、最初は結構違和感を覚えたけどなんだかんだで慣れた。いやーみんな何かしら可愛いよね。

有名な作品で評価も高いし原作何回か読んでてOP/ED曲もめっちゃ好きなので、2期もしっかり観ようと思います。ええ、豊作な今期アニメが終わったらね。

 

 

 

7000字くらい書いちゃって草