オタクのあそぶんがく

140の枠を超えて

2022年冬アニメのかんそうぶん

※ネタバレを含みます。ご注意ください! 

 

今期私が最後まで視聴したアニメは以下の通りである。 

・明日ちゃんのセーラー服 

からかい上手の高木さん 

・スロースープ 

・その着せ替え人形は恋をする 

・ドールズフロントライン 

・リアデイルの大地にて 

ニセコイ 

 

よさげな今期アニメがまあまああって6本、あとは年明けに一気見したニセコイが1本で計7本。正直平日にアニメ呑気に観れるほど気持ちに余裕がない(酒飲んで気絶すること多数)ので、視聴数はこんなもんでしょう。dアニ開いている時間よりnetkeiba開いている時間の方が多分長いですね。はい。 

 

 

 

・明日ちゃんのセーラー服 

一言でまとめると、「非常に綺麗な作品」であった。あーいや、一言でまとめられるような作品ではないんですけどね(即否定)。 

一人の小学6年生を終え、大好きな母に作ってもらったオンリーワンのセーラー服に身を包み迎えた中学校生活。蝋梅学園1年3組での生活、明日ちゃんが観ている景色、そして明日ちゃん自身もキラキラ輝いていた。非常に力が入った美麗なイラストが、作品の尊さを押し上げてくれたのは言うまでもない。 

最初は「同級生」自体が初めてだった明日ちゃん、不器用さや田舎くささを漂わせながらも、持ち前の明るさと人懐っこさで学級、いや学校中の人気者に。冗談抜きで明日ちゃん可愛いですね。ああいう純粋にキラキラした「主人公」って感じの女の娘はちょっと苦手なのだが、彼女に関しては嫌う要素が見当たらない。1年3組の仲間たちも個性豊かで、それぞれ魅力的に感じた。12話構成に対し16人学級と、一人一人を掘り下げることは難しかったと思われる。ロリちゃんやバレー部組など、続編で魅力を掘り下げてくれたら嬉しい。明日ちゃんがいじめられる鬱展開も覚悟していたが、平和な世界で本当に良かった。あの綺麗な世界に鬱展開なんて持ち込むべきではない。 

個人的トップは6話のエリカちゃん(様)回。作品全体を包む美しさが頂点を迎えた、紛れもない神回だったと思う。明日ちゃん×エリカちゃんカップリングしか勝たん。二人で水遊びをするシーン、もちろん興奮もしたがそれ以上に言葉にできない尊みが全身を襲った。笑顔満点の写真、あの一枚が6話のすべてを物語っている。ほとんどのクラスメイトが「明日ちゃん」呼びする中、エリカちゃんだけ「小路さん」呼びなの本当に尊い。明日ちゃんに向く幾方向もの矢印の中で、彼女だけがワンランク上位に存在しているのだ。結構味が濃いながらも上品な香りが漂う百合。そして、12話の最終シーンでエリカちゃんだけが教室で明日ちゃんを待ち受けていたあの構図、そう1話の爪切りから彼女たちの中学校生活が始まったあの時と同じ構図。最高が過ぎる。観終わった後、感動でしばらく動けなかったからね。 

これは個人的上位作品入りです。OPも本当に良かった。『蝋梅学園1年3組』っていうフレーズが素晴らしい。 

 

さてここからは余談、というか内輪ネタになるが、サークルの同期が「戸鹿野さんと蛇森さんの部屋にカタンが置いてある」ことに気づいた。画像をggってみたら、確かにそれっぽい外装のボドゲが置いてあって笑った。 

戸鹿野さんたちが部屋で黙々と二人カタンしてたらめっちゃ面白いし、友達集めて部室カタンみたいにワイワイしてても面白い。いろんな種類のサイコロが置いてあって、その日使うサイコロを心底どうでもいい基準で選定していてほしい。龍守ちゃん辺り、クソカタンになったら「クソカタンじゃん!!」ってブチ切れてそうでめっちゃ面白い。んで神黙さんは間違いなく強い。いっそ麻雀やマリカwiiも実装されて某研究会の部室みたいになってほしい。…みたいな妄想が捗って捗って仕方ない。 

作中からこんな小ネタを拾ってくる鋭い目の持ち主、「アニ研のオタクだな」って感じがして凄く楽しい。こんなくだらない話を一生していたい。 

 

からかい上手の高木さん 

よく3期も持っていると思う。性癖の都合でこの作品がとても好きなのだが、いかんせん日常生活ベースのラブコメなので、物語の起伏が少なく感想を並べにくい。てか流し見してましたすんません。1話丸ごとの夢展開や謎のトーキー回(某賢者系アニメの1話がそんな感じだったような…?)は変化球を投げたかった制作陣の工夫…だったのだろう。深くは触れないでおきたい。 

高木さんが可愛いのは言うまでもないが、それ以上に今期は北条さんが異様に可愛かったと思う。話し方も目つきも非常に良い、その上ツンデレ気味なので凄まじく良い。ごちそうさまでした。でも最終話で二人がくっつかなかったのは許してない。 

 

・スロースープ 

吉永恋ちゃん、二宮藍子ちゃん(遺言) 

中身薄いわロリ百合が濃いわ恋ちゃんの『感情』が強いわで大騒ぎ。テンポが弱かったのが個人的に痛い。かなり中身が薄い(誉め言葉)ので大した感想もございません。 

 

・その着せ替え人形は恋をする 

えっちなアニメだった(直球)。当たり前のようにボディライン強調してくる(しかも作画に力が入っている)し、ジュジュ様は公式無毛ロリだし、11話に至ってはせっせするし…全身で楽しめる作品だった。どう考えてもジュジュ様が今期の最強ヒロインです本当にありがとうございました。可愛すぎマジ推せるワイの給料コス代に充てていいよ。 

コスプレに情熱を傾ける少女たちを観てて、コスプレしてた過去を思い出して懐かしむなどした。大学2年生9回目の小学6年生の時の赤血球ちゃんが一番気合入ってたなと回顧。 

ただね、あのね、ラブコメなのに主人公にあまり魅力を感じきれなかった部分が惜しい。悪い人間ではないのだろうが、ラノベの主人公みたいな「稀に見せる格好良さ」が薄かったと思う。本来なら接点がないはずの金髪ギャルと仲良くなる…までは理解できるが、ギャル側がベタ惚れになるそれらしい要素を見つけられなかった。「金髪ギャルにモテたい」という、そんな全人類が持っている欲望が物語の底に広がっているような気がして、純粋な気持ちで楽しめなかった。こんなこと考えている私も大概ですけどね。 

因みに、念押ししておきますが、私はオタクに優しい金髪ギャルになんて絶対屈しませんから。ええ。小鳥遊美羽ちゃん城ヶ崎莉嘉ちゃん大槻唯ちゃん(敗北) 

 

・ドールズフロントライン 

アズレンみたいな戦闘系えっちアニメと思って観たが…キャラわからんしロリの出番薄いしえっちじゃないし…Pixivさんは嘘つき 

基本的に女の娘が痛い目に合う作品は好きじゃないが、「人形」感が強く、上記のような邪な感情から作品を観ていたためギリギリ耐えることができた。AR小隊がアズレンの主人公組みたいなロリだったら危なかったかもしれん。 

さて肝心の中身だが、いまいち盛り上がりに欠ける印象が残った。ジャンシアーヌ指揮官の名采配による無双ゲー…にしては戦術面の取り上げ方が弱いし、各キャラの魅力で作品を彩らせるにはモブキャラ達の扱いがあまり良くない。まあこれ以上戦闘が激化したら私は観れなくなるので…作品ジャンルが合わなかったと捉えるしかない。某微速前進的なスピンオフが出たら大喜びで観るかも。 

 

・リアデイルの大地にて 

今期も観てしまった異世界転生モノ。私の大好物である中身の薄い日常系作品は、ブーム(?)が過ぎたのか、あるいは突飛な設定を加えることで物語に起伏をつけようとしているのか、その舞台が現世から異世界へ移りつつある。まあ、もう戻ることのない学園生活とか実質異世界みたいなものだが。 

本作品もまた、チート級の能力を振りかざして物語世界を楽しく生きていくもの。最後は小さな村でのんびりと安住を始めるが、『強い能力を持ちながらも前線からは退きのどかに暮らす』は異世界生活の理想的な姿なので、物語の落ち着き方としてはかなり好みだった。 

キャラはリットたそがずば抜けて可愛かった。1話開幕から起こしに来てくれるその姿が愛らしくて視聴継続を決定したみたいなところがある。熊ベアーのフィナたそみたいに冒険に同伴してくれる展開を期待していたが、中盤はマジで出番がなくて寂しかった。あんなにEDでメインに描いていたら誰だって期待するじゃん…でも終盤は出番が戻ったので許した。ルカたそ(異世界の口数少な目な儚げロリcv.高尾奏音…あれ、既視感?)との絡みも素晴らしく、控えめなルカたそを明るく健気に引っ張ってあげるお姉さん的な振る舞いをしているリットたそがマジで可愛いのだが、実はリットたその方が身長が低いの本当に『理解ってる』としか言いようがない。ごちそうさまです。 

リットたそのことばかり書いたが、非ロリのケーナさんも非常に魅力的だった。中の人効果も相まって、シャニマスの黛冬優子感が非常に強くかなり推せた。多分冬優子が異世界行ったらあんな感じだろう。酒飲んで二日酔いに苦しんで「もう二度と酒飲まん」とか言っている姿は大学時代に死ぬほど見たオタクたちの姿と同じで笑えたし、最後ルカたそのママになるシーンは我が身に眠るバブみを呼び醒ましてくれる神シーンだった。 

仕事辞めてリアデイルに転生してえ… 

 

ニセコイ 

年明け早々に一気見したやつ。ToLOVEる以外のジャンプ作品を何一つ知らないので、実質ニセコイが新たな一歩に繋がったといっても過言of過言。 

各ヒロインがそれぞれ可愛く、またちょうどいいバランスで好みをくすぐってくる作品だったため、最強ヒロイン決めが非常に盛り上がった。全体を通して千棘に有利な風が吹いていたことでより小咲を好きになったため、どうやら正統派ヒロインより負けヒロインの方が癖に刺さるらしい。そんなことないよな、智花?愛が重い万里花ちゃんは愛が重くて最高だったし、脇役ながらも宮本ちゃんはいい味出していたし、でもやっぱり主人公のことをいつも見ていてくれる小咲ちゃんが一番可愛かったかなと思いましたまる。万里花ちゃんも宮本ちゃんも出番が少なくて魅力を拾い切れていないみたいな部分あるので、二期観たらまた順位が変動するかもしれない。キャラでアニメを観るの、楽しいねやめられないね。 

 

 

 

覇権:明日ちゃん 

ヒロイン:乾紗寿叶、リットたそ、二宮藍子ちゃん、吉永恋ちゃん、龍守逢(顔が俺に似ている)

神曲:はじまりのセツナ 

 

 

 

感想は以上。 

来期は幼女幽霊辺りがアツいと見た。 

 

そのうち2021年度の神アニメ大賞的な記事も書くと思う。やる気次第。