オタクのあそぶんがく

140の枠を超えて

2020年春アニメのかんそうぶん

※ネタバレを含みます。ご注意ください!

 

今期私が最後まで視聴したアニメは以下の通りである。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

のんのんびより

らき☆すた

以上4作品

 

冒頭から懺悔です。クソカスウイルスのせいでオンライン授業になるじゃん。映像観ながらポケモン厳選するじゃん。今までアニメ観ながら行なっていた作業を済ませちゃうじゃん。観る頃には厳選飽きてて今日はいいかなってなるじゃん。

 

はい。

 

観た本数が少ないですね。6月はアイマス(ミリオンライブ)のライブ配信があって仕方なかったとはいえ、4本はアレですね。四捨五入したら消えちまう

 

なんかもう、モチベがない最新アニメなら観なくてよくない?それより気になってる過去作観ない?のお気持ちになっているため、今期も半分が過去の名作になっている。なんなら今期覇権は らき☆すた だしトップヒロインはかがみんである。

ゴネるのもこれくらいにして、感想に移っていこう。今回から観終わった直後に感想を書いているため、なんか感想が明らかに長くなった。腐っても文学部生なので許してください。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

転生モノかあ、俺(私)TUEEE系だったら観ないなあ…と思いながら臨んだ1〜3話。前世の知識を基に、バッドエンドが控える自分の未来を自分の力で変える話。チート級の能力がどうとかでなく、登場人物に寄り添った形でのフラグの破壊。あれ、面白いぞ?覇権では??(2本しか観ていないのに覇権もへったくれも無いだろうが)

そんなワクワクウキウキの感情は、中盤には息を潜めることになる。主要人物との関係を築く話を抑え、繰り広げられたのは『やっぱカタリナはこうだよな』系の日常回。その究極形は、主要人物たちの欲望暴露の回。やたらと持ち上がるカタリナに、中身の薄い展開。まさかの竜頭蛇尾

とまあ戯言を脳内でぼやきながら終盤に突入、シリウス(ラファエル)の話に。眠りから醒めないカタリナを救ったのも、ラファエルを闇の魔力から開放したのも、彼女の「優しさ」であった。前世のあっちゃんがカタリナを「カタリナ」に導き戻した展開は非常に盛り上がったが、そんな彼女も主人公に救われた身である。この作品の最大の魅力は、こうした彼女の「優しさ」という、ある意味で特別ながらも人間味のある力によって物語が進行していく点だろう。結果として非常に楽しめた作品だったし、頭と尾っぽが優秀なぶん中盤の失速感はあったものの、一度観たら最後まで観ないと損すると自信を持って言える物語だった。

 

かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

これはギャグアニメである。タイトルで線が引かれているように、高度な駆け引きによる頭脳戦要素は花火と共に夏の夜空に消えてしまったのだろう。かぐや様が恋に盲目になりポンコツ具合を見せる展開が急増した。とはいえ、勢いに任せたしょーもなギャグでなく、ちゃんと頭を使った笑いも誘った点は高評価である。個人的にそういう笑いが好きなので(言葉巧みなゆっくり実況が好きなのもそう)。なんだか最近観るギャグアニメはパロディものを多用しているように思えるが、これは昔からの伝統なのか、それとも最近の流行なのだろうか。7話のパンツ回で唐突なサザ○さんEDのパロディが登場した際は、死ぬかと思うほど笑った。

さてギャグだギャグだと言ったが、登場人物の深掘り(11話の石上は特に)もあり物語としての充実感も得られた。石上の過去の話は、思わず泣いてしまった。最近涙腺の締まりが悪いね。うるせえバァカ!のインクのシミや石上の視点での描写など、細かい演出が物語を陰ながら豊かなものにしていると思った。演出といえば(脱線)、なんか2期は全体的に動きがヌルヌルしていませんでしたかね。OPやキャラの動きが、一部円盤かな?ってレベルで滑らかだったと思うんすよね。

あ、で、ね、絶対書かなきゃと思ったのがね、伊井野ミコちゃんですね。可愛い。正義感に支配され、不器用に生きながらも元のメンタルが弱くて肝心な場面で強くなれないあの感じ。可愛い。あの不器用な感じが某ToL○VEるの古手川(陥落前)みたいですね。可愛い。しかもエッチな話にしっかり反応する隠れスケベときた。可愛い。挙句、中の人が富田美憂さん。良い。自分の性格上、現実世界では恐らく接する機会がないタイプ(自分もモブと同じ反応をするだろう、チキンなので)だが、そんな女の娘に幻想を自由に抱けるのもフィクションの良いところである。

 

のんのんびより

のんびりまったりとしたお話だった(こなみ)。気づいたら2期の視聴期限過ぎてました…アマプラに期待。観ている側も時間の経過を遅く感じるあの感覚、小学生の夏休みに祖父母の家(田舎、実家からは近い)で午前中を過ごしていた日々を思い出した。まあ仲良かったのは祖父母宅に来る近所のおばあちゃん達とだけで、こまちゃん先輩みたいなロリ美少女なんていませんでしたけどね…

分校内、言ってしまえばあの地域内に「少年」が越谷兄(中3)しかいない点に、地域社会の維持問題が伺えた。特に越谷姉妹には現状恋愛を育む異性の選択肢が存在していない。ああいうレベルの田舎は、令和になった現在も存在するのだろうか。高校の友人に「通っていた中学が廃校になった」「電車1本逃すと次が2時間は来ないので大遅刻確定」みたいなのはいたし、100万都市の仙台市でも前年度末に小学校が廃校になっていたり○○分校が存在していたりと、探せば似たような田舎があるのかもしれない。

ほのかちゃん回で、ほのかちゃんが帰省から帰ってしまった際のれんちょんの描写が特に気に入った。れんちょんが言葉を失い、場を静寂が包み、感情が決壊したれんちょんが悲しみで顔を歪めながらも、その感情をぶつける宛てもなく独り静かに立ち去るあの感じ。丁寧に描かれており感動した。台無しにするようで大変恐縮だが、ほのかちゃんのキャラデザが結構良かったので5年後の姿に期待である。

 

らき☆すた

なんでもっと早くに観なかったのか。いやね、すっごく良かった(感動レベルの語彙力)。すんません感想特に長くなります。

次回予告のBGMやコッペパンなど、ゆっくり実況動画で無限に聴いたものが流れてエモさを感じた。まあn年前(現実逃避)の超有名作品ですからね。

日常の小さな「あるある」ネタ、それこそ高校時代の昼休みや部活後の部室、深夜に大学のサークルの部室で話すような本当に他愛もない話を24話ぶんかき集められた点がまずすごいと思う。ああいった「注目しないと見過ごしてしまう、注目しても大したことのないネタ」をちゃんと拾える観察眼には憧れてしまう。作品を貫くストーリーは存在しないが、ポケモンの孵化厳選をしながら聞き流してもテンポが良く心地良い、ちゃんと目を凝らして観れば小さなネタやこだわり(4話?だかのセミの描写や、冬場にお喋りしながら電車の暖房に悴んだ手をかざす仕草など)が見えて興味深い、といった具合に見方によって異なる面白さを感じられる作品であった。京アニの建物や高校の修学旅行で行った場所が出てきて感情が渋滞を起こしたし(21話)、まさからき☆すたで泣かされることになるとは思ってもいませんでした(22話)。最初は頭が狂った寒いコーナーだと思っていた『らっきー☆ちゃんねる』も、気づけばその訪れを楽しみにしている自分がいた。

白石みのる(cv.白石稔)や声優さんの使い回し(立木さん、くじらさん)、アニメイトハルヒガンダムなどの登場、白石さん本人の登場など、2018年アニメのポプテピピックに通ずるような仕掛けが施されていた点も興味深い。散りばめられたおふざけシーンの元ネタが判れば、さらに楽しめるだろう。

内容もさることながら、キャラが非常にヤバかった。こなたのキャラBGM(沖縄っぽいやつ)やパトリシアの舌足らずな脳トロ声も気に入ったが、もう何より柊かがみとかいう女の娘がめっっっっっっっっっっっっちゃ可愛かった。助けてくれ。成績が良くて面倒見が良くて、ツンデレ気味で巫女さん服で貧乳。よく食べる点も評価が高い。髪をネジネジしたり指のささくれをつい剥がしちゃったり(いつかの次回予告)(自分と同じ癖)と、愛おしさにブーストがかかって仕方ない。もうこうなったらOPの笑顔が死ぬほど可愛くて仕方ない。久々に自分と関係を持たせたいキャラクターに出会えて、この感覚にどこか懐かしさを感じた。まあ嫁にしたいレベルではないのは言うまでもないが、触れるタイミングによっては危なかったかもしれない。そんなレベルで大変気に入りました。はい。

 

 

感想文というか、一部怪文書みたいになってきたね。ウケる(他人事)

観た本数こそ少ないが、アマプラのウォッチリストは徐々に積み上がってきているため、来期はいい感じに履修できたらなと思っている。

 

てか学生プラン使えるのあと9ヶ月やんけ…