人生初のフリーパスを手にし、最強無敵になったあの日から約1年。私はあの喜びを再度味わうべく、今年も最強無敵になれるフリーパスを購入したのであった…
1.定義
今年のトップバッターも定義。845系統ちゃん(大倉ふるさとセンター前経由)に乗って仙台市北西部の定義如来へ。ここは作並と違って、説明しても知らない人が多くて少し悲しい。
白沢車庫で運転手さんが交代するが、なんと交代先の運転手さんが最推しのHさん(運転が上手く接客も丁寧、何よりクセが非常に強い)だった。幸先が良い。
天気が微妙な平日の午前中ということもあってか、乗客はほとんど年配の方々であった。愛子で乗ってきたおじいちゃんはなんか去年の同じ日に見た気がする。
この方々、不思議なことにみんな知り合いらしい。そんなじいちゃんばあちゃん達は一人残らず大原バス停(周囲には何にもない)で降り、仲良く森の中へ消えて行った。彼らは仙人か何かだったのだろうか…
残された私と美柑とHさんは終点の定義へ。
相変わらず定義行きバスは大倉ダム上のほっそい道を通る。前回学習したため今回は行きは左側、帰りは右側に乗って道の崖側に座らないようにした。が、845系統ちゃんは何故か大倉ダムを2回横切る上2回目の橋はバス1台通れるかギリギリのものであるため、流石にここは目を瞑った。帰りのS844系統ちゃん(宇治沢経由)は1回しか横切らないため幾らか気が楽である。
前回気づかなかったが、上原(かんばら)住宅付近でやけに長い滑り台を見つけた。あとで調べたが、この辺は大倉ダム湖畔公園とかいうらしい。へえ。
そんなこんなで定義に到着。カーブが多いので少し酔った。
定義とうふ店で凄まじく美味しい油揚げを食べ、寄った場所で写真を撮った。揚げたてのタイミングで購入すると、130円で得られるとは思えないほどの幸福感を受け取ることが出来る。店のおばちゃんありがとう…
池のおさかなさん。瑠璃色金魚ではない
五重の塔と本堂。本堂は時間に余裕があったので中に入った。
初めてではなかったため効率よく施設を回れた気がする。また来たいなあ…
2.中山
定義と同じ日に815系統ちゃん(山手町経由西中山行き)で中山方面へ。大学病院でバス乗り換え、移動距離約35km。仙台から蔵王町までとほぼ同じ距離らしい。
徒歩で桜ヶ丘に行ったことはあれど、バスで歯学部以北に行くのは初めてである。「ここ歩いた!」と小学生みたいな(いやまあ女子小学生なんですけどね)感想を抱きながら北の方へ。
しかし、この日の天気予報は雨。山手町を過ぎたあたりから急に降り出し、本沢の交差点に差し掛かる頃には土砂降りに。なんてこった…
中「山」ということもあってか、中山入口バス停を過ぎるとかなりの傾斜の坂道が続く。いや徒歩じゃキツいなこれ… 坂の途中にあるバス停で止まるバスが、傾斜で傾いているのである。珍しい体験をした。ちなみに帰りの便の運転手さんは、雨が降る急な下り坂の最後でエンジン唸らせながらぶっ飛ばしていた。「マジかよ」って思ったらつい声に出しちゃった。てへ
で中山に何しに来たかというと、仙台大観音を撮影しに来たのである。終末感ある写真が撮りたかったが、あいにくの空模様で3分歩いただけで大観音が見えなくなる残念仕様に。でも帰りに寄った魔界らーめん(不思議な名前だが店内綺麗だし接客も丁寧)は大変美味しかった。
3.中山台・中山吉成
別の日に、中山から更に北西に行った中山台へ。この辺は中山、中山台、中山吉成、吉成、吉成台と地名がややこしい。
何しにというと、中山台にあるラーメン店に行くためである。個性的な限定メニューが有名なお店で、大変美味であった。
とはいえ、ラーメンを食べただけならわざわざここに書かない。合宿前散歩で歩いた870.880系統路線のバスに実際に乗ったワクワク感を書き記すことにする。
行きはX870系統(貝ヶ森・国見ヶ丘・中山台経由実沢行き)ちゃん。国見二丁目バス停から先は徒歩でしか行ったことがない。
貝ヶ森に関しては東側を通るのは今回が初であった。仙山線の高架を抜けてすぐに良い雰囲気の住宅街が広がったが、これまた大変な上り坂が待ち受けていた。景色はいいけどこの辺歩きたくはないなあ…登山やん…
青陵校から先は未開拓エリア。国見ヶ丘一丁目バス停の先には、かなり大きめの道路があった。これが仙台北環状線である。右折が大変そう。
バスはなんとか環状線を右折し中山台の方へ。吉成の方は商業施設が並ぶ都市っぽい感じだったが、右折してすぐに緑豊かな田舎の風景に。いやこんな数分で変わるかよwwwとか思ったが、私の地元もまあこんな感じだったりする。
そんなこんなで目的のバス停に到着。ggってわかったが、中山台はまだ青葉区らしい。
帰りは880系統路線に乗りたい!ということで、中山台から国見ヶ丘の方へウォーキング。
この前行った仙台大観音が見える。終末感すげえな
ビバホームとの2ショット。もう意味がわからない。
一瞬だけ泉区(南中山)に入り、国見ヶ丘一丁目バス停へ。時間調整のために立ち寄ったヤマダ電機で長居しすぎてちょっと焦ったのは内緒である。
念願のS880系統(南吉成・青葉通経由仙台駅前行き)ちゃんに。南吉成を経由して再び環状線に乗るが、交通量が凄い(こなみかん)。これ平日の夕方とか地獄だろうね。毎回S880系統ちゃんが10分超えの遅延を生み出す原因はこの辺の交通事情にありそう。
あとは合宿前散歩で通った道へ。「あ!ここ歩いた!!」と某進○ゼミの決まり文句みたいな感想を抱いた。しかしまあ、国見ヶ丘の方は坂が激しい。帰りは常に下り坂で、運転手さんがエンジンブレーキを効かせながら絶妙なスピードで坂を疾走していた。
いやあ、バス旅はいいですね。
4.鶴ケ谷中央公園
120系統(ガス局前経由)に乗って仙台市北東部の鶴ケ谷へ。ここには鶴ケ谷中央公園という大きめの公園がある。今回の森林浴枠(前回は台原森林公園)である。
バスは東照宮駅を超えて、中江・安養寺の方へ進む。中江公園以降は徒歩含めて未開拓地であり、非常にワクワクした。まあ安養寺に入るまでは特に何ってない市街地だったんすけどね。土曜の昼間だったが、高齢者が大勢乗っていたため終始座れなくて結構疲れた(乗車時間は地味に長い)。鶴ケ谷は坂の上にある住宅街で、中山や桜ヶ丘と比べて市営住宅が多い印象があった。「団地」って感じがした。
鶴ケ谷には見たことないタイプのバス停が一部設置されていた。一瞬放射線量測定装置に見えたのは、私が10代を過ごした環境が原因だろうか。
鶴ケ谷中央バス停で降りて中央公園へ。公園に着いて気づいたが、鶴ケ谷六丁目バス停の方が近かった。
いやね、すっっっっっっっごくエモくないですかこの公園。奥に見える仙台オープン病院がいい味出している。
公園と周囲との高低差がすごいため、アホみたいな階段がある。三高にスクールアイドルがあったら、ここを筋トレに使うだろう。おじいちゃんが元気に上っていたが、某映画のようにすれ違いざまに名前を聞かれることはなかった。
帰りはS110系統ちゃん(東仙台→仙台駅前)に乗った。二の森という地を経由するためどんな場所かと期待していたが、なんでもない本当に普通の住宅街で悲しかった。
5.大國神社
日頃お世話になっている850系統ちゃん(陸前落合駅・みやぎ台経由)に乗って終点の大國神社へ。クッソ山奥にあるため上、定義と違ってマジで神社しかないため行くのに勇気が要る。
陸前落合駅から北は未開拓エリアである。人の乗降が少なく、バスは次々停留所をかっ飛ばしてあっという間にみやぎ台へ。みやぎ台はその名の通り台地の上にある住宅街で、訳のわからない場所にある(失礼)にも関わらず結構な規模を持つ。ここを抜ける頃には、乗客は私のみに。まあみやぎ台以降は停留所がある必要性を感じないドドド田舎だったから仕方ないか
そんなこんなで大國神社に到着。でかい(こなみ)。
ひどく静かだと思ったが、私以外参拝客がいなかった。それで大丈夫なのか…?
6セメのフル単宣言をして引き返す。今回の運転手さんは接客が神レベルの方だったが、20分くらいで帰りのバスに乗ったら「もう帰りで大丈夫でしたか?回れましたか?」って心配してくれた。神社に長居しないんです…と返答して復路へ。
なおこの回で、「折立に降り立て!」を実現した。くっだらねえええええ
おまけ Ms.市バスちゃんアナウンス集
市バスの車内放送の機械音声を市バスちゃん、英語アナウンスをMs.市バスちゃんと勝手に呼んでいるが、ここで普段乗らない路線のMs.市バスちゃんによる施設紹介の発音をいくつか紹介しようと思う。
落合駅前 ルィクゼンオツィアイ
お「ち」あいの発音はCheeseのChとはならない模様。
愛子駅前 アヤァスィ
あいこじゃないよ。こちらも「し」が「スィ」となる。
白沢駅前 スィラサァワ
上と同じ。
輪王寺前 レェンナァゥズィ
「り」んのうじだが発音は「レェ」になる。
霊屋橋・瑞鳳殿入口 ズゥイハァデン mausoleum
mausoleumは「霊廟、御霊屋」という意味らしい。知らない単語だったので聞き取れず、最初はmuseumかと思ってた。
JR東北福祉大駅(問題児)
アナウンス「passengers heading for」
アナウンス「トァホクゥ」
ぼく「うん」
アナウンス「フクスィ university」
※「福祉プラザ」は”welfare plaza”と放送する
ぼく「は?」
今年のフリーパス無双も非常に充実していた。運賃16200円相当、乗降65回、ラーメン9回となかなかの記録である。増税により運賃が高くなったが、今後もバスへの理解を深めていこうと思う。
ちなみにこの記事、5セメで書いたどの期末レポートよりも文字数が多いんですよね